ファットテールジャービルをお迎えしたいと考えて、平均寿命を調べる方も多いでしょう。ペットショップのサイトなどでは「3~4年」と書かれることが一般的です。
しかし、ファットテールジャービルのような体格の小さな生き物は、一度体調を崩すと進行が驚くほど早いです。数時間の判断の遅れが命に関わることも珍しくありません。
また、詳しくは後述しますが、獣医さん曰く「最近の子は長く生きられないことが多い」そうです。
この記事では、獣医さんに「あと1〜2日かもしれない」と言われた絶望的な状態から、酸素室の準備や環境づくりでなんとか持ち直している我が家のリアルな看病記録をお伝えします。
ファットテールジャービルの寿命は3~4年と言われているが…

冒頭でもお伝えしたように、一般的にファットテールジャービルの寿命は3~4年くらいだと言われています。私もそのつもりで飼い始めました。
しかし、実際に診察してくれた獣医さんによると「最近のファットテールジャービルは本当に体が弱い子が多い」とのことでした。以前は4年ほど生きる子も結構いたけれど(先生が飼っていた子も4年半生きたそうです)、先生の診察している感覚では、今は2年生きられない子が多いと感じるのだとか。
また、急に体調を崩して、そのままあっという間に亡くなってしまうケースも非常に多いそうです。そんな「急変しやすく、体が弱い」という現状を知ると、少しでも長く一緒に過ごすためには、異変を感じた時のすばやい対応が何より大切だと痛感させられます。
我が家のファットテールジャービルに起きた異変
異変に気づいたのは2月17日の夜でした。前日まで食欲もあり動き回っていたためいつも通りに見えましたが、その夜はこれまでにない変化を見つけました。
- 目に「目やに」がついている(前日に砂を細かいものに変えたため、砂のせいかと思った)
- 置いておいたエサを全く食べていない
- 栄養を蓄えるはずの「しっぽ」が、少し細くなっている
ちなみに、この子はもともとしっかり食べていても、あまりしっぽが太くならないタイプでした。同じ餌を食べているオスはしっぽが太くなっているので、メスだからなのかと思っていましたが、今思えばあまり体が強くない子だったのかもとも思います(憶測でしかありませんが)。
心配になり、翌朝一番で病院に電話をしましたが、その日は予約がいっぱいで受診できたのはさらに翌日の夕方でした。
動物病院の受診内容

2月19日の夕方、ようやく診察を受けられた時には、とてもショックな事実を突きつけられました。
- 足の裏がかなり赤くなっている(チアノーゼ:体に酸素が行き届いていない状態)
- 呼吸が非常に早いまま、とても苦しそう
- 足元がふらふらで、数歩歩いてはパタンと横に倒れてしまう
先生からは「あと1〜2日もたないかもしれない」「この状態じゃほぼ助からないよ」と言われ、急激な体調の悪化に言葉を失いました。
また、「急にこんな状態になったでしょ?」といわれ、先述のファットテールジャービルが短命になった話を教えてもらいました。
病院からの指示
診察室で抗生剤などの注射を3本打ってもらい、酸素も当ててもらうなど、その場でできる限りの処置をしてもらいました。そして自宅でのケアとして、お薬と酸素缶を1本受け取り、以下の指示を受けました。
- 処方されたお薬をしっかり飲ませること
- 食前に酸素を当ててあげてから食べさせること
「3日持ちこたえられれば、少し希望が持てる」と先生から言われたため、それを希望に看病生活が始まりました。
ファットテールジャービルの闘病記録
病院から帰宅した直後から、今日までの環境作りと体調の変化を記録としてまとめました。
2月19日(帰宅後) 簡易酸素室の開始と絶望的な夜
病院からの指示は「食前の酸素吸入」でしたが、診察中に「本来なら24時間酸素室が必要な状態だよ」と言われたことを思い出しました。本人の呼吸の苦しそうな様子を見て、病院からもらった手順書を参考に小さなプラケースを密閉した「簡易酸素室」を準備し、常にその中で看病することにしました。

- 酸素の補給と管理:病院でもらった酸素缶は1本だけだったので、すぐにAmazonで追加注文しました。手順書に従い、2時間おきに酸素を追加し、二酸化炭素がたまるのを防ぐために4時間おきに上部のラップをすべて張り替えるという運用を開始しました。
- 本人の様子:呼吸は非常に早いまま変わらず、夕方まではずっとうつ伏せの状態でした。しかし夕方以降は横倒しになり、夜からは仰向けになって足をバタつかせる「もがき」のような動きも見られました。しっぽも白くしわしわしてしまい、正直「今夜が最後かもしれない」と何度も覚悟しました。

夜中は酸素注入時間に合わせてアラームをかけつつ、必死に起きていようとして、何度もうたた寝しかけながら飛び起きては、呼吸が止まっていないかを確認しました。
2月20日〜23日 簡易酸素室の継続と生命力の回復
20日の朝、祈るようにしてケージを覗くと、なんと本人が自分の力で起き上がっていました。
- 呼吸の変化:呼吸が少しだけゆっくりになり、落ち着いてきました。
- 食欲の復活:パンゲア(爬虫類用人工飼料)やバグプレミアム(乾燥昆虫)を食べ、フンやおしっこも出るようになりました。簡易酸素室に入ってからは、食欲がしっかりあったことは救いでした。

手動の酸素缶での管理には限界があると感じ、22日に家庭用の「酸素発生器(IKOU)」を注文。届くまでの丸5日間、アラーム管理による簡易酸素室の運用を24時間必死に続けました。
2月24日 酸素発生器の導入と本格的な酸素室へ
24日にようやく酸素発生器が到着しました。同時に注文していた収納ボックスを改造してより安定した本格的な酸素室へと移行しました。

酸素を1分間に1L流す設定にしたところ、最初は緊張して呼吸が増えましたが、落ち着くと安定した様子を見せました。
ちなみに、購入した酸素発生機は下記のものです。
価格:28800円 |
酸素発生機は8万円前後するものも多いのですが、ファットテールジャービルに使う場合は流量(酸素が1分間に出る量)があまり多くなくていいことや、連続使用ができること、ペット向けであることなどから、この機種に決めました。かなり調べて比較検討しましたが、ものによってはスポット利用向けのものなどもあるようです。
2月25日 結露トラブルと環境の再調整
本格的な酸素室にしたことで、私は6日ぶりにまともに寝ることができました。しかし、朝起きたら新たな問題が起きていました。
- 結露の発生:酸素室がやや密閉気味であるため、夜間の部屋とケース内の温度差で結露が発生。翌朝ケージ内が結露でびしょびしょになり、本人まで濡れてしまいました。
- すぐに行った対応:すぐに体を可能な限り拭いて、ケージ内を掃除して乾かしました。一時的に酸素を2Lまで増やし、フタを少し開けて風通しを良くし、湿気を飛ばしました。
- 温度の調整:さらに、ケース内の温度が30度まで上がって暑くなりすぎたため、パネルヒーターの面積を半分から全体の4分の1程度に減らしました。これで「温度26度・湿度40〜50%」という安定した環境になりました。
1週間後の状態
受診から1週間後の2月25日。
- 様子:安静にしている時の呼吸は安定していますが、食後やケースのフタをあけた際などは活発に暴れまわることがあり、その拍子に呼吸数が上がってしまう様子が見られます。また、体は頭がやや右に偏っており、走った際も右に回転することが多いなど、まだ完全な状態ではありません。
- 見た目の変化:しっぽの色が健康的なピンク色に戻ってきました。自分で毛づくろいをしたり、しっかりした姿勢で座ったりできるようになっています。転ぶ回数も劇的に減りました。
- 今の管理環境:酸素を1L流し続けていますが、酸素発生器の影響で湿度が下がりやすく、ケース内の温度と湿度のバランス管理に苦心しています。現在は温度26度、湿度45%前後をキープしています。
病院からは「毎日メールで状態を報告するように」と言われており、継続的に状況を伝えています。診察時に打った注射の効果は約2週間で切れるため、その頃の状態を報告した上で、再度注射を打つか、薬のみにするかを獣医さんに判断してもらう予定です。

まだまだ予断を許さない状況ですが、山場と言われた「3日」を越え、少しずつ本人の力が出てきているのを感じます。様子をしっかり見守りながら、このまま穏やかに回復してくれることを願っています。
2週間後の状態
先生の指示通り、2週間後の状態をメールで連絡し、注射はなしで薬のみで経過を見ることになりました。1週間のころよりも、しっかりと眠れている時間が増えたように思います。
餌も1日4回パンゲアをシリンジで与えていましたが、酸素室の中に餌を置くようにしました。ただし、1日2回の薬を飲ませる必要があるため、朝と晩はまだシリンジで給餌しています。
あと、一度けがをさせてしまう事件がありました。
酸素室の中はペットシーツを敷いていたのですが、爪が引っかかって取れなくなってしまったようで、朝起きたら必死に外そうともがいており、足にけがをしてしまいました。

幸い、骨折や多量の出血などはありませんでしたが、これ以降は床材をキッチンペーパーに変更しています。
タオルなどは湿度管理が難しくなったり、それこそ爪が引っかかってしまったりするため、なかなか酸素室内の管理が難しいです。
まだしばらくは酸素室で過ごすことになりそうです。
※この看病記録は現在進行形です。体調や環境に変化があれば、またその都度更新していきます。

コメント
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