釣り堀の金魚から始まった「金魚・水草沼」。多頭飼い飼育者のアクアリウム「本音と現実」

熱帯魚・金魚

爬虫類に鳥、走って数十匹の生き物たち。 我が家はさながら「私設動物園」のような状態ですが、去年の夏ごろからそこに新しいジャンルが加わりました。

そう、「アクアリウム」です。

実は、始める前はここまで沼にハマる(正確には夫がハマる)とは思ってもみませんでした。今回は、爬虫類飼育者である私が、想定外に魚を飼い始めて感じた際の「戸惑い」と「本音」を書いてみようと思います。

始まりは、2匹の「赤い金魚」だった

アクアリウムを始めたきっかけは、戦略的なものでも、以前から憧れていたからではありません。 ただ、「釣り堀で金魚を釣ったから」。それだけでした。

最初は「釣ったからには大切に飼おう」と、赤い金魚1匹のために水槽を準備しました。釣ったのはごく普通の和金。でもその後、ペットショップで「丸物(まるもの)金魚」という存在を知ってしまったのが運の尽きでした。

それまで金魚の種類なんて全く知らず、興味もなかったのですが、あの独特な丸いフォルムに完全に心を射抜かれてしまい……。

気づけば、普通の和金に加えて、アルビノ和金、ぷっくりしたバルーンオランダ、花びらのような尾を持つオランダローズテール、コミカルな見た目に尾ひれが可愛い蝶尾……。

和金2匹から始まり、気づけば色も形も全く違う個性豊かな面々をお迎えしていました。

爬虫類用品より難しい?アクアリウム用品

長年、爬虫類や鳥を飼育してきましたので、生き物の管理には慣れているつもりでした。 しかし、アクアリウムの世界に足を踏み入れて驚いたのは、その用品の複雑さです。

爬虫類なら「ケージ、ライト、パネルヒーター」を揃えれば大体形になります。 ところが魚はどうでしょう。フィルター(ろ過装置)一つとっても、投げ込み式、上部フィルター、外部フィルター、底面フィルター……。「どれだけ種類があるんだよ!」と思いますし、こだわればこだわるほどにあれこれ必要に…。

結局、何が正解かわからないまま試行錯誤する日々。アクアリウムは、爬虫類飼育よりもずっと「正解に辿り着くまでの道具選び」が難しいジャンルだと痛感しています。

「日曜日の1.5時間が消える」水換えという苦行

多頭飼いをしていると、毎日の世話はルーティン化されていますが、アクアリウムが加わったことで私の週末は一変しました。

もともと、私は水換えという作業が嫌いです。だからこそ、爬虫類・両生類を飼うときでも水換えの手間がかかる種類にはあまり手を出さなかったほどなのですが……。

そのような怠け者の私の感想。アクアリウムは、いろいろな動物を飼っている中でもダントツで「一番面倒」です。

現在は水槽が6本あり、毎週日曜日、決まって1時間半ほどが水換え作業に消えていきます。効率化は考えていますが、どのような方法にするかは検討中なため、今はただ「曜日を決めて、無心でやる」。この根性だけで維持しています。

本当は1週間に3分の1の水替え、というのも正解ではないらしいですが、今のところはこれで続けています。

夫がまさかの「水草沼」へ。立場逆転のおもしろさ

▲夫のレイアウト水槽。ポットの水草は別で作っている水槽に移して、ここにスネークヘッドが入る予定

我が家の多頭飼いが成立しているのは、「お互いの趣味に干渉しない」という暗黙のルールがあるからです。私が勝手に新しい動物をお迎えしても誰も怒りませんが、その代わり夫が趣味にお金を使っても私は一切口を出しません。

そんな中、アクアリウムに一番のめり込んだのは、私ではなく夫でした。 当初は金魚にも特段興味があるわけではなかったのですが、金魚を見るのに付き合わせていました。

そうしたら、次第に「ベタをレイアウト水槽で泳がせたら良さそう」→「レイアウト作ってみよう」→「水草調べてたら面白い!」といったように、いつの間にか夫は水草の魅力に取り憑かれ、今や数ヶ月で「品種改良をしたい」と言い出しています。

夫は調べる情報量が半端ではないため、今では知識量もこだわりも、完全に夫に追い抜かれてしまいました。

水草関連の専門的な話になると、私はもうついていけません。でも、何も知らない私に向かって、夫がどこか得意げに水草の成長や機材の熱量を語るのを聞く時間は、実は結構好きだったりします。

可愛いという一目ぼれで失敗した「2匹の死」

▲お迎え当日からヒレが寝ており元気がなかった子

もちろん、順調なことばかりではありませんでした。 これまでの飼育生活の中で、お迎えから数日で2匹の金魚を亡くしてしまったことがあります。

私は爬虫類もよほど汚れていたりガリガリだったりしなければ、見た目の可愛さでお迎えしてしまうタイプなのですが、その時はまさにその「一目ぼれ」の勢いに飲まれて、ショップにいた時のちょっとした違和感や元気のなさを、見逃してしまっていました。

塩浴をさせ、加温をし、あれこれと手を尽くしましたが、救うことはできませんでした。 「思えば、最初から元気がなかった」 どんなに好みの見た目でも、初期状態が悪ければ初心者に救える命は限られています。金魚、特にお迎え時のコンディションチェックの重要性を、身をもって学んだ苦い経験です。

まとめ:私設動物園は、今日も賑やか

釣り堀の金魚から始まり、夫のこだわり機材と水草で溢れかえるようになった我が家の水槽。 「面倒くさい」と言いながらも、日曜日の水換えを終えて、夫と水草の話をする時間は、我が家の新しい日常の一部になりました。

アクアリウムは手がかかります。 配慮や効率化すべきポイントはまだまだあります。でも、その手間を含めて「生き物と暮らす」ということの醍醐味なのかもしれません。

もしこれから魚を飼おうと思っている方は、ぜひ「最初から元気な子」を選んで、そして「日曜日の1.5時間を捧げる覚悟」(ベタ1匹なら一瞬で終わりますが、我が家のように水槽が増えるとこうなります!)を持って、この深い沼に飛び込んでみてください。

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